日本史

日本史8 中田敦彦YouTube大学 受験生へ

 

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「パーフェクトコントロール」

これが分かると、国を治めるってなんだろうということに向き合うと思うんですね、会社を興したりさ

自分達の仲間を幸せにするという大きな業務が待ってるわけなんですね、それに立ち向かう方法を知るために日本史っていうのはあるんじゃないかなと思ってるんですよ

 

 

まず最初は武断政治、厳しくいきます。タイトに締め上げます。「お前たち江戸幕府の言う事聞けよ!」ってやるんですね。

これが上手くいってるからここまで続いたんじゃないですかと言われていますね。それがまず、武士たちへのコントロール。2つのダブルコントロールが効いてるんですよ。家康のダブルコントロール「武士&農民」武士のコントロールまず監視と配置が上手かった。有名ですよね、外様とか、親藩、譜代とかと違うよなんて言って、後から味方になったやつは遠くに配置しますっていうシンプルなんだけど今までやらなかった。今まで住んでるところで叩いたりいろいろしてたでしょ?そうじゃなくで「お前は後からだから遠く、お前も遠く」って遠くにやっていくという作戦。プラス近くに幕府直轄地を置いて、監視もしておくわけですよ。遠くに引っ越させたうえでずっと見てるというね。「すごい見られてるなぁ、監視カメラつけられてるなぁ」ということが1つあります。そしてもう1つが財力の削減そして武力の削減。財力の削減が上手いんだよね。「結局お金もったら反抗するじゃん」ということで「適度に削ったらなねー」これなんですよ。こわいよね。生かさず殺さずという言葉まさにここに当てはまるんじゃないですか?

 

だからいろんな理由つけてお金を使わせるわけですよ。まずは参勤交代ね、1番有名な、家光のころに完成したと言われる「江戸までご挨拶に来てください。パレードで」っていうやつですよね。「なんでか分からないけどパレードで、すごいお金かかりますけどこれ何なんですか?」ってただ金を使わせてるだけということなんですよね。そして普請役といって江戸幕府の持っている建物の修理費用を徴収するわけですよ「修理代はあなた方が出してね」って言うね「なんでおれたちが?」「だって江戸はみんなの平和を守るわけだから、生徒会ですよ、生徒会のためのものですからみんなで出しましょう。ベルマーク出してください」そういう感じですよね。みんなのためにみたいな感じでお金をとにかく使わせる。それは参勤交代というパレードと修理代ですね。

 

次武力の削減。これは一国一城令というのがありまして、1つの国には1個の城しか作っちゃいけませんよという。今でいうと核不拡散条約みたいな、核はこの国しか持っちゃいけないとかあるじゃないですか。ああいう武力を限定する条例ですよね、これを出してると。

一国一城、参勤交代、普請役、そして外様、この配置の仕方。かなりうまいですね。とにかく削ぐんです。普通力つけさせるんですけどね。でも武家の歴史に詳しい、日本史分かってると、公地公民制が崩れて墾田永年私財法になって全員に土地を自由にやっていいよそのほうが活気付くからの結果、強いやつと弱いやつが現れて弱肉強食が始まるわけじゃないですか。だからそうはさせない。全員をほどよく疲れさせるというね。

 

そして農民もそうですよね。歴史をうまく知ってるよね、日本史が分かってる人が作っているという。土地売買禁止令と分割相続禁止令。土地を売買させないことによってこいつだけがすごい土地持ってるとかっていう協力な人間を無くした。プラス分割相続を禁止することでどんどん零細農家になっていっちゃう。5人子供産んだから土地5分割みたいなことがないようにする、そのうえで5人組制度。これ有名だよね、5人組で密告させあうっていう「あいつが悪いことしてましたよ」っていうと連帯責任になっちゃうという仕組みですよ。

うまくできてる。現代の企業でもこういう企業あるんじゃないですか?ほどよく社員を疲れさせたりしてね、生意気を言う奴は遠くの支店に飛ばしたりとかね、よくやってるんじゃないでしょうかね。いろいろ理由付けて、飲み会に参加させて徴収したり、「社長のパーティーですからプレゼントは1万円分持ってきてください」みたいな参勤交代みたいなことやってね、「なんか削らされてる」とか言ってね。武力はあまり持たないようってね。それぞれで考えるのはいいですけど副業は禁止ですよみたいな。独立して出て行かないようにしたうえで社内でうまく搾り取りながら、生かさず殺さずの給料をやり、生意気を言ったら遠くへやりという、まさに今の企業のやり方じゃないですか?あなたの企業はどうでしょう!もしかしたら元祖ブラック企業かもしれないですよね。それぐらい「パーフェクトコントロール」が効いてるんですね。

 

そのうえで分断政治が凄かったのは、家のお取り潰しが多かったってことですね。百何十個の家が武家諸法度っていう「こういうことやれよー」ってルールにちょっとでもミスったら「あれぇ~?」なんて言って潰されちゃうんですって家ごと全部、その領地奪われちゃう。もしくは強制転勤なんですって。だから「城の修理はちゃんと言って下さいね」っていうのがある、一国一城令で城は厳しく管理されてる。城を上手く強化しようとするやつは無謀の気ありということで城をちょっとでも修繕したら「あれぇ?言わずに修繕してません?」「いやいや、ちょっと城壁が崩れてたんで急場で修理しただけですやん。そんな言わんでもええじゃないですか」「修理は許可出てます?」「昨日の今日だからちょっとなおしただけですよ」「無謀の気あり」ボーンって潰しちゃうんですよ。厳しめに一罰百戒、見せしめとしてどんどん潰していく。

 

ただこれがこの乱を生んでいく「由井正雪の乱」っていう。ろうにんってさんずい編の浪ってよくでてくるじゃないですか。あの浪人っていうのは広い意味で、戸籍を持ってない人も浪人だったんですけど、これは単純に没落してお取り潰しにあった武士たちのことを牢屋の牢と人で「牢人」というらしいんですよ。この牢人集団が「俺もお取り潰しだよ。江戸幕府なんなんだよ。俺支社長だったんだぞ。支社ごと潰すってなんだよ。ちょっとトイレ修理しただけじゃん。なんで?」ってなって「俺もだよ。車のタイヤがパンクしたから直したらお取り潰しだよ」って俺もだよ俺もだよって集まって「お取り潰しやりすぎだろ」って由井正雪とか集まって乱が起きるっていうところがあって、それは鎮圧するんだけど「あ、ちょっとやりすぎたかもしれないね」といって文知制度というルーズなほうにいくわけですよ。

 

ここで利用されてくるのが「新井白石」を代表とする儒学という教えんだよね。儒学って世界史でやったじゃないですか。春秋戦国時代にいろんな教えがあってその中で儒教という教えが隆盛するわけなんだけども、年功序列とか仁義とかそういうのを大事にする。これがなんで江戸で重用されたか。それは権力の維持に非常にフィットしてるからだよね。つまり上司に逆らうのってなくないですか?っていう教えなんですよ。礼儀は大事じゃないですか、目上の人にはきっちりと。反抗はしない。年功序列の教えがめちゃめちゃフィットするね、いいねと。なんでその教え採用したか、仏教という教えガンガン潰しちゃったからだよね。そうだよね、仏教という教えでコントロールしてたけど仏教という教えが過激化してって、それをボコボコにあの魔王がしてさ、「焼いちまいな」って言ったあの魔王がいたから仏教の教えというのは武士とは水と油になっちゃったわけだよね。そんな中で儒教というほうから取ったわけですよ。儒教の中でも朱子学と陽明学というのがあるらしいんだけど、朱子学は体制側なんですよ。陽明学は朱子学よりも反体制側だから、朱子学ががっちり合ってるわけですね幕府側には。秩序を正しましょう、礼儀を重んじましょう、この頃から武士は武芸に励めというところから、武士は忠義の者であれって教えに変わってったんだって。強いのが武士だろうってところじゃなくて、仁義「Heart to Heartが武士だろう?分かってるっしょ~?」っていう風に変えてったんですって。

その結果起きたのがあの赤穂浪士の事件。どういうことか分かる?赤穂浪士の討ち入りって敵討ちじゃん。敵討ちというのはこの頃儒教が流行りに流行ったからめっちゃOKなことだったの。主君のために家臣は尽くす、これが正義だと行き過ぎたのが、「主君の敵をとってやれ!」ということなんですよ。だから赤穂浪士の事件は御上も知ってたけど黙認してたって説があるんですよ。赤穂浪士「あいつら最高じゃん復讐果たしてよ」って民衆にも大受けしたのがこの儒学が効いてたからなんだよね。

儒学の世界になっていくわけですよ。こうやって強く、緩くやってったんだが、ジワジワと厳しくなってくるのが財政ですよ。お金が足りなくなってくる、なんでってぶっ潰してるからね、いろんなところぶっ潰してお金無駄に使わせて、減退化させてるが故に全体のコントロール、今度は盛り上げなきゃいけないわけじゃないですか、「もうちょっとお金かせいでみんな」っていう。

ここで出てくるのが徳川吉宗。享保の改革ね。この時代は財政再建の時代です。財政再建と、徳川の権威がだいぶ経ってきてるから「家康様って何だっけ?」って伝説の人になってきてるわけですよ。俺たちの世代の伝説のロックバンドでも若い子の聞いたら「へぇそうなんすね」みたいなときあるじゃない。「あのバンド知らない人いないぞ!?あの曲知らない奴いないよ絶対知ってるよ!」っていうときに「あぁ、そういう人いたんですね。僕たちにとっては米津玄師さんが最高です」みたいな「そうだけどいたんだよいろんなカリスマアーティストが!」ってなるわけなんですよ。そういう時代になっちゃって、段々薄れていくから、徳川っていうのはすごかったんだよという権威復興と財政再建っていう復興の時代に入る。

でも上手くいかないことが続くんですよ。吉宗も頑張った、田沼意次も頑張った、松平定信も頑張った。でもいろいろ締め上げて倹約させても重商主義といって田沼意次が金持ちを優遇しても、やっぱり倹約だって松平がやっても、なかなか上手くいかない。なかなか上手くいかないときにとどめを刺したのが徳川家斉。

 

むっちゃ面白いの。この人奥さん40人いたんだよ。家斉40人いて55人子供産むからね。Fifty-fiveすごいことだよ。家斉は将軍職を引いてもまだ権威を保ったうえで長いこと浪費しまくったわけ。「もうしらんがな倹約なんやかんやキミらやってたけど結局上手くいかへんやろ?もう呑んだったらええねん!Party night!」って言って「美女come on!」っていうすごいのよ「俺まだ将軍止めても偉い人」っていう、パリピだよね。それで40人の奥さんと55人の子どもたちぅていうね。全員で記念写真撮ったんでしょうか?分かりませんが。全員奥さん全員子供たちみたいな、やってるという家斉のせいでかなりダメージを食らいまして、「もう江戸幕府ボロボロです期」になって慶喜がきて立て直しを計るのですが、家斉の後くらいにペリーが来ます。

 

家斉の次の家慶ってあたりでペリーが来てさ、それまでは貿易というのは、鎖国鎖国と言うけど今の教科書では鎖国という言葉はあまりないんですよね。実は4か所くらい貿易の拠点があって、幕府直轄は長崎だったのかな。でもアイヌとも、中国オランダとも琉球ともいろいろと貿易をしてましたよってことがあるわけ。でも日本人が海外渡航するのは禁止とかコントロールはあったんだけど、貿易はしてたっていうことなんですよ。閉じてたけど窓口を作って開いていたという、それもパーフェクトコントロールだよね言ってみれば。コントロール貿易だったんですよ。

最初は大航海時代のスペイン、ポルトガルが来るんですよね。だけどスペイン、ポルトガルは最初の方に締め出されちゃう。何でかというとスペイン、ポルトガルの大航海時代の時は、キリスト教の布教もセットだったんですよ。「貿易してください。そしてキリスト教を布教させてください」というのがあったの。そのあとからやってきたオランダがズルいんだよね。オランダが来て「日本さんってポルトガルさんとスペインさんともお取引なさってるんですよね?」「そうなんです、上手くやらせてもらってます。何かキリスト教云々言ってますけどそれはしょうがないな。ポルトガル製のやつが美味いんですよ」「もちろんポルトガルさんもスペインさんも良いんですけど、うちオランダは特典が1個ありましてキリスト教は布教しなくても良いということなんですよ」「え!ヨーロッパなのに!いいんですか!」「そのうえでお話しあるんです1個ね。」とか言って、そのオランダがとった作戦がキリスト教の布教は国家の治安を乱すっていう噂を流すのよ。「スペインさんポルトガルさん良い人なんですけどあれのさばらせるとヤバイやしいですよ?キリスト教やったら国バコーンやられるらしいですよ」「ああそうなんですか!」って言ってスペインとポルトガルとの交易を禁止するの。それでまんまとオランダが日本との貿易を独占していくというね。でも貿易はしていたわけなんですよ。

 

だけどそこをこじ開ける奴が現れるわけ、ペリーだよね。有名なあの9:1のヘアースタイルのペリーが「Hello!USA」って開国してくださいってくるわけですね。何で開国してくださいって急にアメリカから来たかご存じですか?アメリカでは当時産業革命によって油をめちゃくちゃ使ってた、クジラの油を使ってたんですって。捕鯨船をここまで取りにきてたんだけど、捕鯨船の停泊地がなかったの。「作れ作らないかん。油が足りんのや」っていうのがあったうえで「油の補給地あそこ開国してください!」ってことだったらしいんですよ。それでアメリカが来て門戸が開かれるまではオランダが独占してた。だから鎖国ではなかったという説がある。

 

「何とかだったって説が今は定説です」がエクストリーム授業のコメントえすごいある。すごい来るんです、「こっちが新しい説」とかすごい来る、これに関してはもう大変。だってもちろん新しい説というのは正しいのかもしれないけど、ちょっと勘弁してほしいというところもあるんだよね。「そんなに?」と思ってこれ見たら初版が97年で、2014年第13刷発行だから5年前っちゃ5年前なんだよ。だから確かに古い説もあるかもなんだけど、そこはぜひ自分で選び取ってコメント見てね、コメント欄とセットで読むと面白いかもしれない。信長の三段構えの銃だってなかったかもって言われてるんだよ。実は3000兆の銃って言われてるけど本当は1000兆で、あの日は嵐だったから整列できなかったはずだぞとか言って、こっちは諸説ありって言われるからさ、本当に俺1秒ごとに諸説ありって言わなきゃいけない。諸説あるのは前提としてもしかしたら古い説かもしれませんけどちょっとみなさんのお力をお借りしてですね、何とか真実に近づきたいと思います。

 

そのうえで戦国、江戸とイノベーション3を織田信長、豊臣秀吉、徳川家康面白かったでしょ?それが大政奉還していく。それがどうなるか、変わってくよ。日本の姿が全然変わってくるんですよ。というのも江戸の頃に北海道と沖縄どうだったの?って話。さっきちょっと言ったでしょ?アイヌと琉球とも貿易していたって。つまりまだ日本じゃないんですよ。蝦夷地には松前藩というところが貿易相手としてやってたし、薩摩の島津氏が琉球で首里城を1回占領したりとか、ちょっと爪はかかってる感じなの。だけどまだ「ここどうしたらいいのかな?」というところは決定してなかった。つまり北海道や沖縄が日本になっていくのは明治からなわけですよね。

 

明治で一気に洋服も入ってきますよね。全部変わってくんですよ。明治政府が全てを変える。その明治維新というものが日本を近代化させたということは世界史にも影響たくさん与えてるじゃないですか。東南アジアにも衝撃を与えたし、中国にも衝撃を与えた。いち早く欧米化した日本。その日本がいよいよ今の俺たちが見ている日本の形になってくる。北海道、沖縄、そして洋服。さぁ、もう俺たちの時代が目に見えてきたわけなんだよ。俺たちが生きているこの令和。令和も日本史の中なんですよ。俺たちも日本史の登場人物だということがじわじわと実感として現れてきましたね。

エクストリーム授業まだまだ続きます、ということで、ではまた!

 

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