日本史

日本史5 中田敦彦YouTube大学 受験生へ

 

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母の愛が国を乱したっていう

 

鎌倉室町編、ついに完結。母の愛情が、日本を揺るがす大事件を引き起こす

 

「この子を将軍にしたいのよ!私10年かかって産んだんだもん、この子じゃなきゃ嫌なの!」って言って。

大戦争から始まったんですよ、応仁の乱が、だからまぁ乱れていく

 

 

この楠木正成も面白いのが、鎌倉幕府に属さない侍のことを「悪党」って呼ばれてたんだって。面白いよね。悪党楠木正成の大奮闘。これがかなり鎌倉を揺らがせてそこにとどめを刺したのが足利尊氏。及び新田義貞っていうのがいるんですね。新田と足利で行ったと。後醍醐と楠木が面白いのが、後醍醐の不屈っぷりと、楠木のトリックスターっぷりが面白いんですよ。楠木正成は悪党って言われてたうえですごい懸賞金かけられてて、千早城ってとこだったから?楠木正成こもるんですよ。それで大懸賞金かけられてるの悪党「あの悪党鎌倉幕府を潰そうと何回も言ってきてるからあいつ倒したらこれだけのお金あげます!」って懸賞金。すごいよね。One pieceみたいな、何万ベリーみたいなさ。「あの悪党楠木正成何万ベリー」みたいになって、そしたら金欲しいって奴らが懸賞金目当てで千早城で楠木正成を囲むんだって。「おい、出てこいこの野郎!」千早城で囲んですごい数囲まれたんだって。「お前の首とったら金貰えるんだよこの悪党野郎がよ!」とかいうんだけど、楠木正成の戦法っていうのが、いわゆる侍の武術というよりも、むちゃくちゃだったんだって。松明を上から投げつけて油をぶっかけてくるとか、学生運動みたいな感じ?「おい!機動隊ふざけんな!俺たちの考えを知れ!」って感じでむちゃくちゃな戦い方学生とかするじゃん?あぁいう感じだよね。松明投げて「何だ?松明投げてきた。何してんだ?油かけやがった!ふざけんな!」みたいな。そのあとに糞尿をまき散らしたりするんだって。「なんだ熱いな!燃えるだろ!なんだこれ・・・くっせー!なんだこの戦場は!」みたいな、懸賞金をかけられて囲まれた楠木正成の糞尿をかけるときの顔って誰か絵にしてほしいんだけどね。「ふざけんじゃねぇ!俺の悪党魂を見ろ!」っていう。鎌倉幕府の揺らぎの中で何が起きてるかっていう、この前までモンゴル帝国で一丸となってた奴らが糞尿掛け合ってる。それがめちゃくちゃ面白いんで、ここら辺ぜひ調べていただけたらなと思うんですね。

 

そのうえで足利尊氏が六波羅探題という京都の要衝をおさえて、新田というのが関東に攻め入って、最終的にあれだけ天下を誇った北条の一族八百何十人が一所で「もうだめだ」って言って全員で集団自殺するんですよ。世は儚いねぇ・・・。北条家って言ったら「ははー!」その北条家が新田義貞に囲まれて「もうだめだ」って言って800人集団自殺だよ。とんでもないよね。すごい入れ替わりが起きたんです。

 

そのうえで、「楠木、足利、新田よくやったな」って言って不屈の後醍醐が戻ってくるわけですよ。「何度も捕まったけどまた出てきたよ。」って後醍醐が「お前らよくやったな」って言って、「建武の新政」っていうのを始めるんですね。ストレス溜まってたから「武士のやつらにずっと牛耳られてたからよ、こっちのやり方でやるよ」って言って、公家中心、天皇家中心のやり方を一気に断行したの。

ところが、もう戻せないのよ。みんな侍はこの時代味わってるから。武士たちが生き生きと輝いた俺たちの侍アワーを楽しんできたから「急にまた戻るんですか?関東の俺たちは番犬に成り下がるんすか?」ってなって、やっぱ嫌ですよーってなって集まってきたのが、尊氏のもとに集まってきたの。足利尊氏って源氏の流れを汲むらしいんだよね、血筋的に。「やっぱ正当な流れを汲んでる尊氏さんしかないっすよ。尊氏さんのもと集まろうぜ。後醍醐さんやっぱノリ合わねぇよ、貴族だもんな。ていうか天皇だもんな?俺たち武家だし尊氏さんのほうがノリ合うんだよ」ヤンキーかエリートみたいなね。「結局あいつらはエリートなんだよ、俺たちヤンキーの気持ち分かんないんだ。なぁ尊氏さん」「おう、そうだな」って言ってね。それで分裂しちゃうんですね。北が尊氏、南が後醍醐。南北朝に別れちゃうんだよ、これ面白いよね。中国でも南北朝時代ってあったしアメリカでも南北戦争ってあったじゃないですか。やっぱり時代の節目で内乱になるとなぜか南北に別れちゃうんだよね。東西というより南北に別れがちなのよね。何でなんでしょう。分かる人教えて下さい。

 

で、ここから押し合いへし合い。その間に後醍醐が死に、尊氏が死に、中心人物が死ぬ。だって60年間争ってたんだよ。2~3年じゃないんですよ。「おい南!」「北!」「ふざけんじゃねぇよ尊氏さんそうですよね」「あぁ、この俺たちの抗争止まんねぇよ」とか言ってマジで止まらなかったんですね。60年続いちゃうって長すぎない?クローズとかWORSTでも長すぎるよね。60年間やってるんすか?坊屋春道もうおじいちゃんなんですけどみたいな。そういう状態にまで至ったという60年の争いを止めたのがこの室町のスーパースター足利義満なんですね。

 

足利尊氏が始まって義満で最盛期を迎えると、そういうイメージはあると思うんですけど、この義満が南北朝を合体させたんですね。どうやって合体させたかっていうと、両方とも天皇を擁立してたんですよ。北も武士の寄り集まりだとはいえ正統性を保つためにこっちも皇族を立てる、こっちも天皇がいる、両天皇状態だから南北朝だったんですけど、これをどう和解させたかというと「じゃあこっちの天皇がこっちに皇位を譲りますので、次の天皇はこっちの子どもでいいですか?」っていうやり方したんだって。お互いもう疲弊してたし、「南北とかいって60年経ちましたね。南北朝の時10歳だった僕が今では70です」っていう、どんだけ争ってんの?そいつの人生ほぼ南北朝だよね。10歳で南北朝の争い始まったと思ったら70でようやく終わりましたねとか言ってさ、その人生どうですか?みたいな。そういう状態だったからもう疲弊してるから一緒になろうって合体したわけなんですよ。

 

この義満はいろいろ上手いんですね。まず日明貿易が有名なんですよ。時代は明。だから元のあと明だよね?中国の歴史で僕は覚え歌っていう動画もアップしてるからぜひ見直してほしいし、中国の古代もやってるので見直してほしいんですけど、元の時代の終わりのあと明の時代くるわけですね。その明と貿易してるの。この貿易の仕方も結構大胆なんですよ。日本は中国の子分ですっていう朝貢貿易をスタートしたんですよ。ちょっと屈辱的な関係じゃない?元をあれだけやって追い払ったわけだよ?にも関わらず「今回は弟分としてやらせてもらいますんで」って入って明と貿易した。どうしてそうなったか。元々海賊団がすごいいっぱいいたんだって。日本人海賊からその後東南アジア系の海賊になっていくんだけど、いわゆる倭寇と呼ばれる海賊が中国の沿岸で結構悪さしてたの。それを「日本ちょっと取り締まってくれよ」って依頼をされたときに「じゃあ貿易させてもらっていいですか?」貿易して豊かにしたいんですよ義満は。もう争いはいいじゃんと。海外の文化取り入れて豊かにしていこうぜっていう中で「倭寇取り締まりますんで貿易させてもらっていいですか?」「じゃあ弟分ってことでいいですか?」「まぁ今回はお願いしますわ」そういう感じで日明貿易OKにしたんですね。

 

その結果文化が花開くんですよ。関東の武士が武士たちのために作ったのが鎌倉幕府でしょ?それまでの朝廷のあった京都から大きく離れて、関東の荒々しい政権だったところが荒々しい武士たちが、京都の近くに作ったのが室町幕府なんですよ。だからこの時に武家の流れと朝廷の流れが融合するんですね。それおお互いの無骨な武士と、優美な公家が上手くミックスされたなんとも言えない文化が花開く。それの最高峰が金閣寺ですよ。みんなみに行きたいでしょ京都行ってね、「うわホント金っすね」って言いたいじゃん。「めっちゃ金じゃないですか」みたいな。その金閣寺っていのは北山文化と言われる足利義満が日明貿易とかで非常に裕福になりまして、その結果花開いてった文化なんですよ。

その義満が保護した芸能人というのが観阿弥世阿弥ね。有名じゃないですか、風姿花伝っていうね。あ、この運慶快慶全然言ってなかったね。でもこことの比較で言っても面白いかもしれない。武士と公家の優美さでいうと能っていうのがあるんですよね「よお~う」みたいなね。すごい適当なんですけどこれ。あの能ですよ、能を体制させた2人、観阿弥世阿弥っていうね。その前に鎌倉っぽいのは無骨なんですよ。運慶、快慶、聞いたことあるじゃないですか。あれは彫刻、金剛力士像っていう有名でしょ?あれ無骨の塊だもんね。それまで仏様とか、仏像みたいなのって向こうの流れだったじゃないですか、インドとか中国の仏教のそういう流れだったのが金剛力士像とか言ってめっちゃマッチョなんですよ。サムライカルチャー?金剛力士像ですからね。金剛ってなんだか分かります?金剛石って分かる?金剛石ってダイヤモンドなんだよ。だからすごい名前だよ「ダイヤモンドソルジャー」だからね。ダイヤモンドソルジャーって言って、バッキバキの。ライザップ顔負けのこの状態。のような無骨なものを作るカルチャーから、能のようなね、で、風姿花伝という本を出すんですけど、風姿花伝を出したってよく暗記するじゃないですか。「観阿弥世阿弥が能を大成して、風姿花伝という本を作りました」みたいなの覚えるじゃないですか。けど風姿花伝も結構面白いんですよ。風姿花伝というのは秘伝書なの。一子相伝の芸能の神髄みたいなのを弟子に書くための本なのね。世に出版した本じゃないんですよ。それがmrちゃめちゃ長いこと見つからずに蔵の中にあったんだって、一子相伝の秘伝書が。それがだいぶ後の時代、明治とか昭和とかそれくらい後の時代。江戸が終わったあとだと思う。それくらい後にポンと出てきて「何これ?観阿弥さんと世阿弥さんの秘伝書じゃないですか!面白!」って言って、これ面白いんですよ。僕も1回ウッチャンナンチャンの南原さんに「風姿花伝おもしろいから読んでみ」って言われて読んで面白かったんですよ。いろいろ書いてあるよって言われて、ほんとっすか?って言って読んだら面白かったんですよ。そしたら、芸能とはっていうことが書いてあるんですね。面白いですよ、「若くして」若いときには華があるって書いてあるんですよ。若いときには華があるから、それ以上の実力を持つ人たちよりも一気に人気が出てしまうことがあるとかって書いてあるんですよ。「へぇー」「しかしその華は枯れる。いずれ枯れて落ちていく」と。「しかしその後に実力をつけ、もう1度伸びてくる者もいる。ただその実力も年々やがて衰えていく。後から後から実力者も出てくる。そうなった暁には、その実力者を後継者を育てたり、教育とかそういうことをやっていくことでその人はもう少し長く芸能に関わっていられる」そういうことが書かれているんですよ。結構通じるものあるじゃん。「これオリラジ?」みたいなね。若い頃パーンっていってその後バーンっていって実力でバーンっていっえそこから教育とかね、携わるみたいな、「俺のことですか南原さん!」みたいな。面白いですよこれ結構ね。秘伝書だけあってかなり赤裸々に、芸能とは何かとか、人生とは何かとか書いてありますから、面白いから見ていただきたいんですけど、観阿弥世阿弥っていうものが花開いたのもこのあたりなんですね。

 

ところが、義政のときに一気に乱れるんですよ。「応仁の乱」この応仁の乱で室町が大崩壊してその後の戦乱に向かうってことを、戦国時代に向かうきっかけになったってことを覚えてる人は多いんですよ。そのきっかけが本当は何だったのか覚えています?ここがポイントなんですよ「あれ?なんか団戦争になったんだよな、教徒がものすごいことになって、それで戦国に傾くきっかけ何だっけ?」これ面白いんですよ。この義正って銀閣寺作った男なんですよ。「あれ、銀じゃないんですね」でお馴染みの銀閣寺ですよね。「まじで金じゃん!」の金閣寺と「銀じゃないんだ」の銀閣寺じゃん。その銀じゃないんだをつくったとが義政で、その奥さんが日野富子っていったの。元々義政と日野富子はあんまり仲が良くない。そのうえで義政はめちゃくちゃ政治とかどうでもいいって言ってたの。政治の「政」入ってるのに「いや、どうでもいいっすよ」とか言って芸術が好きだったので。だから銀閣寺みたいな「この感じ最高」とか作ってて「それ以外分かんねぇな」っていった感じだったんですね。日野富子と義政の間には男子が産まれなかったんですよ、長らく。だから義政の弟に次の将軍が決まってたの義視って人に決まってたの。だけど日野富子が結婚10年してから男の子を生むんですね。

まぁでも義視に決まってるから弟の、みたいな「あ、生まれましたね!今っすか!」みたいな。「そうなんすね」ってなったうえで日野富子が「やだ。私この子供が将軍にならないと嫌だ!」って言いだしたんですよ。「義視さんやだよ!あなたの弟でしょ何とか言ってよ!」「いやでも決まってるからさ。義視に決まってんだようちはさぁ」みたいな「やだよ!この子にしたいんだもん!」ってなって大荒れるんです。実は日野富子が長らく後に産んだ自分の実子を将軍職に就けたい、それが決定事項を覆してでもっていうところから始まった争いなんですよ。全然そんな感じしなかったでしょ?歴史で習ったとき。母の愛が国を乱したxっつえいう「この子を将軍にしたいのよ!私10年かかって産んだんだもの!この子じゃなきゃ嫌なの!」って言って、それで「何とかさん!何とかさん!」って言って、言う事聞いてよって有力な武将に「なんすか日野さん」みたいな「富子さんが言うなら分かりましたよ、うち頑張りまから」って言って、そしたら義視は義視で「おい富子が何か言ってんだよ、言ってやってくれよ!」とか言って大きな武将に助けをかりるんだよね。その大きな武将と大きな武将の大戦争から始まったんですよ、応仁の乱が。だからまぁ乱れていく。その時義政はどっちにもいい顔してたらしいんですよ「まぁどっちかというと俺もそう思うよ。」「え?なに?絶対お前らが正しいよ!」って、それで自分は芸術おことずっとやってたんだって。それで乱れちゃったんだって。

この時代面白いのが、文化が花開き、侍文化が飽和して乱世に入っていく中で侍以外のスターがいるって言ったでしょ?それはカルチャーの人たちでもあったけどそれ以外のスターもここで芽生え始めるんですよ。それが農民と商人、室町の末期のほうになると農民の一揆もすごくなるわけ。「俺たち農民も侍みたいに武装してやっちゃえば良くない?」みたいな。「俺ら農民と武士の違いって何?」「関係ないじゃん、鍬をもっとガンガンいっちゃえばいいんですよ」みたいな感じで「お堀とか作って俺たちの村城みたいにしちゃいましょう」って言って自治的な農民組織を作って、農民の組織に重税をかけてきたら一揆して取り囲んで「ふざけんな!」ってやるっていうタイプのパワフル農民が出てきてるんですよ。さらにパワフル商人も出てきてるんですよ。大阪府の堺市ってところなんですけど、そこは海外から来たら「ここベネチアくらい栄えてない?」って言われたこともあるんだって。通商が栄えたらこの後以来栄えてるでしょ?文化と商売が栄えてきてるから、単純に貴族とか宗教とか、血統とか思想とか武力だけではない様々なカルチャーとかが育ってきてるんですよ。それが下から育ってきた。だから商売もどんどん繁盛して、貿易とかで。それでお金持ちになった人たちが「じゃあ堺の町に堀造って入れないようにしましょう。刀持ってるやつは入れないことにしましょう」みたいにするんですよ。その時スーパー自衛都市、スーパー自衛村が出来るわけですよ。すごくない?花開いてるんですよ。

 

ただ足利ってさ、ここで終わる印象ない?だけど実は8代将軍なんだけど、その後7代、15代まであるんだよ足利って。徳川も15代じゃん。同じくらい続いてるの。だけど後半半分は完全に戦国時代で、将軍とは名ばかりの状態で全員が大将軍みたいになって終わりになるわけよ。それで最後の将軍義昭っていうのは、とある戦国武将に無理矢理「お前将軍にしてやるよって言われて将軍になったっていうのが義昭なのね。とある有力な戦国武将。そいつの時代がやってくる。そしてそいつが何もかも飲み込んでしまうんだ。そう、農民一揆を全部叩き潰して、堺の堀を全部埋めさせて、武力で全部を統一するといった魔王のような男が全部をひっくり返す時代がやってきます。足利も商人も農民も飲んだ、その魔王の名は「織田信長」

さぁ次回は戦国時代に突入します。では、また!

 

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